早産児神経発達学会では、昨年6月より6回に渡り、オンラインセミナーシリーズI『脳の可塑性を促す理学療法の実践と家族支援』〜NICU卒業児の発達支援セミナー〜を開催し、述べ1067名の方にご参加いただきました。
ご参加くださった皆様、誠にありがとうございました。
最終回については、8月31日までオンデマンド配信中です。
最終回にあたり、以下の内容をまとめた図とその解説を代表理事が作成いたしました。
運動発達を支える脳の仕組み(感覚の育ち・シナプス形成・髄鞘化・GABA機能の成熟)や、正期産児と早産児(超早産児・極早産児)における発達の出発点の違いなどを、視覚的に整理した資料です。
その解説の一部をここに掲載します。
「このセミナーシリーズでは、NICU入院中から退院後にかけて、脳の発達を促すために私たちにできることがあることを、脳の可塑性という観点から考えてきました。理学療法は、そのかかわりの一つの入り口です。「おうちでりょういく」の冊子には、みなさんがご家族との会話の中でアドバイスとして使っていただけるよう、そのヒントをたくさん詰め込んでいます。
NICUを退院してきたばかりの我が子との愛着形成は、ご家族にとって大きなチャレンジです。そのご家族を支えるみなさんが、脳の中で起きている細胞のことも理解した上で接することで、より一人ひとりの育ちとご家族に、温かく寄り添えると思います。
まず大切なのは、「感じる力」の育ちです。いわゆる五感(触覚・視覚・聴覚・嗅覚・味覚)に加え、抱っこならではのゆれ(前庭感覚)や、包まれる・支えられる感覚(固有感覚/深部感覚)も含めた感覚の育ちが、動く力を支え、生きるために必要な発達の流れをつくっていきます。そしてその育ちは、その後の学びや暮らしにも長くつながっていきます。
NICU入院中から始まっている脳の可塑性が、しなやかな脳の育ちとなることを願い、この図を成しました。これは発達の全体像を理解するための概念図であり、すべての子どもが同じ順序・同じ速さで進むことを示すチェック表ではありません。発達の流れ、脳の仕組み、そして早産児で特に大切な視点を、みなさんなりに整理するためにご活用いただけると幸いです。詳しい内容については、オンデマンドで配信中の最終回にて説明しております。」
本資料全体は会員専用ページに掲載しております。
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