研究紹介(理事:名古屋大学小児科 伊藤祐史)

※当法人の活動をより多くの方に知っていただくため、会員数の状況を踏まえ、当面の間、本ブログは一般公開としております。

 早産児神経発達学会で理事をさせていただいております、名古屋大学小児科の伊藤祐史(いとうゆうじ)と申します。
私は小児神経科医として臨床業務を行うのに加えて、早産児の神経発達に関する臨床研究として、頭部MRIを用いた脳画像解析を行ったり、歩行分析を含めた包括的な運動機能の評価を行ったりしております。

 頭部MRIを用いた脳画像解析の最近の進歩は目覚ましく、新規の撮像・解析手法が次々と実用化されています。
私が取り組んでいますのは、三次元構造MRIを使用した脳の各部位の構造解析や、拡散MRIを用いた白質障害の評価、機能的MRIを用いた脳機能評価などが中心となります(下図上段)。
これらの画像を臨床経過と比較することで、病態を解明したり、治療効果を判定したり、予後を推定したりすることが可能となります。

 歩行の評価においては、定量的な評価が可能である三次元動作解析装置を用いた歩行解析(三次元歩行解析)を行っております。
本検査では、被験者の体に貼られた反射マーカーに赤外光を照射して、それを検査室に設置された複数台の光学式カメラで記録することで、三次元空間における各関節の動きが定量化され、継時的な解析が可能となります(下図下段)。
近年では、三次元歩行解析の結果から算出可能な歩容の包括的指標であるGait Deviation IndexやGait Profile Scoreの有用性が確立され、広く使用されています。

 詳しい内容に興味がある方がいらっしゃいましたら、名古屋大学小児科HP、名古屋大学脳とこころの研究センターHP、愛知県三河青い鳥医療療育センター三次元動作解析室HP、私のresearchmap (https://researchmap.jp/yuji.ito)、等をご参照頂けましたら幸いです。